QNAPは幅広いお手頃価格のNAS、スイッチ、アダプターにより、ホームユーザーとビジネスユーザーの両方への10ギガビットイーサネット(10GbE)導入促進の最前線を進んでいます。マルチメディアエンターテイメント、仮想化、ファイルバックアップ/復元から、チームワークそして一般的な日々の使用まで、あらゆるアプリケーションは、10GbEが提供する優れた帯域幅から大いにメリットを受けることができます。
このブログは、既に10GbEネットワークを導入しているユーザー、最適なパフォーマンスを求めているユーザー、10GbEに興味があり、導入についての情報を求めているユーザーのすべてに役立つガイドです。また、期待されている10GbEのパフォーマンスと帯域幅を得るための重要なステップについても順を追って説明します。
適切な構成なしでは、10GbEネットワークは十分な能力を発揮できません。
SSDの設置が重要
ソリッドステートドライブ(SSD)は、10GbEネットワークで期待されている速度を得るのに絶対に不可欠です。QNAP NASでSSDを使用するには2つの方法があります。1つは、大枚をはたいてすべてSSD構成にすること。もう1つの方法は、費用を節約しつつも従来型のハードドライブを補うためにSSDキャッシュを使用することで、10GbEグレードのパフォーマンスを得ることができます。
専用の2.5インチSSDベイのあるQNAP NASを使用している場合、または使用しているNASにM.2 SSDスロットがある場合は、ストレージ容量を犠牲にすることなく信頼できるSSDキャッシュを簡単に構築できます。QNAPの内部テストから、最高のパフォーマンスを得るためにも、RAID 10読み書きキャッシュで最低でも4台のSSDを使用することが推奨されます。SamsungとIntelのSSDは通常、優れたパフォーマンスを提供します。
もちろん、最大速度を得るには、ビジネスクラスのハイエンドQNAP NASが必要です。SSDを長期にわたり使用できるようにするためにも、QNAP NASは現在、SSDエキストラオーバープロビジョニング(OP)を提供しています。これにより、その他のOP容量をSSDに追加することでライトアンプリフィケーションという潜在的な影響を緩和することができます。SSDプロファイリングツールを用いることで推奨のOP容量を計算することができます。
また、お使いのコンピューターがプライマリストレージとしてSSDを使用していることを確認する必要があります。ただし、現代のラップトップやデスクトップは、デフォルトでSSDベースのストレージが搭載されています。
QSWシリーズをスイッチとして使用する
このシリーズのスイッチが10GbEネットワークにとって重要なこととなるのは言うまでもありません。そのため、適切な選択を行うことは不可欠です。QNAPはQSW-804-4C(8ポート)とQSW-1208-8C(12ポート)10GbEスイッチを提供しています。これらは、豊富な接続(SFP+とRJ-45)を提供するだけでなく、スタイリッシュで現代的な外観とともに万能な用途に設計されています。QSWシリーズの10GbEスイッチはサーバー室のラックで使用しても、小規模オフィスのNASやワークステーションと並べても、エネルギー効率がよく、ほぼ無音で信頼できる10GbEネットワークを強化します。適切なケーブルを使用するのをお忘れなく!
10GbE接続をコンピューターに追加する
ハイエンドワークステーションを除き、コンピューター上にネイティブの10GbE接続を確立することは、それほど一般的ではありません。10GbEをすぐに使用できるコンピューターがあれば問題ありません。しかし、そうでなければ、適切なネットワークアダプターが必要となります。PCI Expressスロットに空きのあるPCを使用している場合は、10GbEポートの追加にQNAPのお手頃なQXG-10G1Tアダプターを使用できます。アップグレード不可のラップトップやコンピューターを使用している場合(あるいはPCを開きたくない場合)は、QNAPのThunderbolt 3 to 10GbEアダプターQNA-T310G1TとQNA-T310G1S NICを使用できます。このアダプターは、お使いの10GbEネットワークにデバイスを接続するための軽量かつポータブルなソリューションを提供します。
MTUを9000に設定
すべての接続を行い、準備が整えば、残るステップは1つだけです。NASとすべての接続されているデバイスでは、ジャンボフレーム(Maximum Transmission Unit(MTU)としても知られる)を9000に設定する必要があります。NASでは、ネットワークと仮想スイッチで行うことができます。WindowsとmacOSでは、この設定はネットワークアダプタープロパティ/設定に移動して行います。
10GbEの解放
20%のエキストラオーバープロビジョニングでRAID 10 SSDキャッシュを使用した場合のパフォーマンス。
概要:
- NASに十分な数のSSDを使用してRAID 10読み書きSSDキャッシュを構築します。
- SSDプロファイリングツールの推奨に基づいて、エキストラオーバープロビジョニングをSSDに割り当てます。
- QNAP QSWシリーズなど、さまざまなポートのある高品質10GbEスイッチを使用します。
- QNAPのQXGおよびQNAシリーズのアダプターを使用して、お使いのコンピューターに10GbE接続を追加します。
- NASとコンピューターのジャンボフレーム(MTU)を9000に設定します。
これらのステップに従うことで、ITインフラストラクチャのあらゆる側面を向上でき、信頼性の高い10GbEネットワークを利用できます。家庭での利用またはビジネス用途に関係なく、10GbEを使用することですべてが高速になり、パフォーマンスとポテンシャルの両方における優れたブーストを提供します。